上顎7歯をセラミックブリッジで治療した審美歯科
女性 / 2025年4月 症例

治療前

治療後
患者さんは60代女性です。お住いの地域にはご自身が満足されるような審美治療を行っている歯科医院がないため、遠方から新幹線を使ってご来院頂いています。 上顎前歯に入っているセラミッククラウンブリッジの審美的改善をご希望されました。
治療ステップ
ステップ 1
初診時

右上4番から左上3番まで7歯の大きなブリッジが入っています。
歯ぐきが退縮したことにより右上4・3番と左上2・3番の支台歯(ブリッジの支えとなっている歯)のマージン部(被せ物と歯ぐきとの境目)が露出しています。
また、ブリッジのポンティック(欠損した歯を補うための人工歯)の3歯が大きく、前方に出ている感じも改善したいとご希望されました。
ステップ 2
現状と治療計画


患者さんの希望を伺い治療計画を立てます。
右上2・1番と左上1番の3歯が欠損しています。
右上4・3番と左上2・3番を支台歯として7歯のブリッジが入っています。
右上4番と左上2番は失活歯(神経がない歯)です。

左上2番はかなり太く長いメタルコア(金属製の土台)が入っています。
右上4番はコアがしっかり入っていないためコアの製作から必要です。
2歯とも全く症状はありませんが、右上4番は根管治療に改善の余地があるため根管治療から行うことをご説明しました。
本来であれば左上2番のメタルコアもファイバーコアに変えたいところですが、除去によるリスクを考え、今回はメタルコアをそのまま使用することにしました。
●右上1~4番、左上1~3番
・セラミックブリッジ
●右上4番
・ファイバーコア
ステップ 3
プロビジョナル製作・セット

右上4番の根管治療を行う期間を使って、技工士にプロビジョナルの製作を依頼しました。
今まで入っていたブリッジよりも歯を小ぶりに見えるように工夫をします。
歯牙の並びもなるべく内側に入れることをご希望されていますが、下顎との咬み合わせがあるので内側に入れるのは限界があります。
プロビジョナルはレジンで製作しているので実際のブリッジとは質感や色などが全く異なりますが、最終的なブリッジの形態を模したプロビジョナルをお口の中にセットしてイメージを確認して頂きます。
ステップ 4
オールセラミッククラウンブリッジ印象

右上4番にファイバーコアをセットしました。
セラミッククラウンブリッジの印象を行います。
クラウンのマージン部を正確に製作することが大変重要です。精度を高くするために圧排糸を2本歯茎の中に埋め込みます。

宮本歯科では印象にこだわっています。
デジタルスキャナーによる光学印象は宮本歯科で求める精密さに達していないため、患者さんにはご辛抱をお願いしておりますが、シリコンでの印象を選択しています。
上顎前歯は下顎前歯よりも少し白めにお作りしました。
ステップ 5
オールセラミッククラウンブリッジセット

約2週間後、セラミッククラウンブリッジが出来上がりました。

セット前に仮着(仮のセメントでセット)して歯の形態や色をしっかりご確認いただいてからセットをしました。
今後は臼歯部の治療を進めていきます。
治療費
レジンプロビジョナル | |
¥11,000 ×7歯 | ¥77,000 |
オールセラミッククラウンブリッジ | |
¥209,000 ×7歯 | ¥1,463,000 |
ファイバーコア | |
¥27,500 ×1歯 | ¥27,500 | 合計 | ¥1,567,500 |
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※治療費は全て税込の価格となっております。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。
リスク・副作用
治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。
治療担当
医師:宮本 庸一
歯科衛生士:小原 彩
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子
症例紹介について
宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。
ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。
より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。