数年前に初診でご来院の際には上顎左右2番が欠損しているため、上顎6前歯には歯列不正があり、複数個所の歯と歯の間にはスペースが空いていました。矯正治療をお勧めし、数年かけて矯正治療が終了したため、ご来院になりました。
虫歯も複数あるので虫歯治療も行っていきます。インプラント治療もご説明いたしましたが、セラミッククラウンブリッジでの審美歯科治療をご希望されました。

矯正治療中はワイヤーが入っているためご自分でのお手入れも困難となるため、前歯を含めて複数の虫歯を確認しました。

前歯には矯正後のスペース確保のため左右2番には1番から金属のフレームを使って仮歯が入っています。 レジン充填での治療が多くされており、境目には虫歯も確認できます。特に右上3番にはかなり大きな虫歯がありました。



●右上1～3番、左上1～3番　
・セラミックブリッジ

長期間に渡り矯正装置が付いていたことや仮歯が入っていたため、歯石の付着と歯ぐきの炎症がありました。
時間をかけて歯のクリーニングを行い、歯ぐきの炎症がなくなり、歯ぐきが引き締まったことを確認してから印象を行います。

右上3番はかなり大きな虫歯がありましたが生活歯（神経がある歯）のままで治療が可能であると診断しました。
ブリッジは本数が多くなるほど支台歯（ブリッジを支える歯）に負担がかかります。
ブリッジの精度や平行性、かみ合わせなどを考慮して左右3歯の2ピースのブリッジを製作します。マージン部（被せ物と歯ぐきの境目）を精度高く歯型をおとりするために圧排糸を2本ずつ歯ぐきに埋め込んで歯型をおとりします。

宮本歯科では印象にこだわっています。
デジタルスキャナーによる光学印象は宮本歯科で求める精密さに達していないため、患者さんにはご辛抱をお願いしておりますが、シリコンでの印象を選択しています。

上顎前歯は下顎前歯よりも少し白めをご希望されました。

約2週間後、セラミッククラウンブリッジが出来上がってきました。

お口の中に入れて、色や形態など問題ないかをご確認頂いて、セットしました。

左右3・4番の間のスペースは3番の遠心部の形態を工夫することで閉じられています。

今後は引き続き臼歯部の治療を行っていきます。