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院長宮本から患者さんへ Message for patient 歯科の治療は
元通りに戻る「治療」ではありません。

歯科の治療は元通りに戻る「治療」ではありません。

虫歯は「歯の病気」です。治療と言うからにはその病気は文字通り治らなければなりません。虫歯を削って詰め物をする、被せ物を被せても決して元通り治ったわけではありません。ましてや虫歯が再発したり最終的に抜歯で歯を抜くことは、根本をつきつめると治療とは呼べないはずです。

歯は自己再生しないということに尽きます。人間には自己治癒力や再生力が備わっていますが、歯は心筋とともに決して再生しない数少ない人の組織です。歯科治療を考えるときに視力の低下とコンタクトの関係を考えると分かりやすいと思います。

スマホやパソコンの影響で近視に悩む人は多いでしょうが、視力の低下(近視や乱視)が自然治癒することはなく、一般的にはコンタクトレンズや眼鏡で視力を補正すると思います。コンタクトレンズや眼鏡でよく見えるようになったからと言って「目が治った」と言う人はいないでしょう。この例えば歯科では入れ歯(義歯)の例に使われます。

ところが入れ歯だけでなく被せ物や詰め物、そしてインプラントであっても機能を回復する処置であって厳密には治療(完治)ではないのです。このことは我々、歯科医療従事者(歯科医師)は当然のこととしての認識はありますが、一般の患者さんには即座に受け入れられないこと、わかりづらいこともあると思います。宮本歯科では歯科治療において回復治療、修復治療の本当の意味をしっかりと患者さんにもお伝えしています。

基本に忠実なアプローチ、オーソドックスな手法。

宮本歯科では安易に目新しい技術や治療を導入することは致しません。それは患者さんの歯とお口の治療に対する長期的な責任を大切に考えているためです。

本当に必要とされる治療とは何か?

それは治療した歯が長持ちして、快適なコンディションが持続することではないでしょうか。また自分の想いや悩み、そして歯科治療への不安をしっかり聞いて答えてくれるコンサルティングではないでしょうか。

私たちは患者さんの歯科治療に対して常に「基本に忠実」であることを心に留め向き合っています。宮本歯科のプロミスは保険診療も自由診療も変わりません。患者さんの希望される治療のなかで「基本に忠実」に、手間を惜しまず患者さんに向き合った丁寧な治療を進めます。

審美歯科治療では必ず歯型を取り、ワックスアップと呼ばれる技法で治療後の歯の模型を製作します。これはパソコンのシュミレーション画面では決してわからない歯と歯並びの変化(変わるところ、変わらないところ)を患者さん自身の手で触れて感じて頂くためです。

インプラントは非可逆的な治療だからこそ
慎重になるべきと考えます。

特にインプラント治療など、患者さんの精神的、肉体的、金銭的な負担の大きい治療では半世紀を超える臨床データを有するブローネマルクのオーソドックスなインプラントを撰び、治療も2回に分けてインプラントを安定させる2回法を用いています。他メーカーのインプラントや、抜歯即時埋入・1日で終わるオールオン4など、他のインプラント治療を否定している訳ではなく、宮本歯科の責任として長期的な臨床の裏付けがあるインプラントメーカーの製品、オーソドックスな治療法を用いて丁寧におこなう治療を選択しているに過ぎません。

一般に審美歯科と呼ばれる歯を白く綺麗にする審美についても同様に宮本歯科では、1DAY審美と言われるようなコンビニエンスな審美歯科治療は一切行いません。特にダイレクトボンディングについてはメインの治療(補助的には選択することがあります)として行うことはありません。これは長期的に患者さんのお口の安定性を保証できないからです。

一方で患者さんの利益になる技術は学術的、理論的に整合性が認められたものは積極的に取りいれています。宮本歯科では、開業時よりインプラント治療の際にはCT撮影を必須としてその撮影データを基にシムプラントによる治療計画の策定をしています。

銀座の歯科医院として、歯科医師として。

トレンドやマーケティング(医者の利益を優先した)に流されること無く、患者さんに「本当に必要とされる歯科治療とは何か」を念頭に置いて、すべての職員が日々診療に向き合っています。これはここ銀座に歯科医院を開院するにあたり志した宮本の矜持でもあります。