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矯正治療 Orthodontic treatment 矯正専門医院と連携して
スムーズな矯正治療を行う
体制を整えています

矯正治療(歯列矯正)の役割

矯正治療(歯列矯正)は歯を動かして、歯並びや噛み合わせの改善を行う治療です。

これまでは成長期の子供の治療という印象がありましたが、最近は成人矯正のニーズも高まってきました。矯正治療は数年単位の治療期間が必要となり、また治療費は自費(保険外)のみとなります。

宮本歯科の矯正治療に対する考え

矯正治療は通常の歯科治療に比べ治療期間も長く、自費治療費の負担のみならず時に肉体的・精神的なストレスが伴う治療ですが、その苦労が報われる審美的・機能的なメリットはとても大きいものがあり、歯列不正を改善する治療法として第一選択と言えます。

近年デジタルデータを活用したマウスピース矯正が一般化したことで、矯正治療を行う一般歯科医院も爆発的に増え、患者さんの成人矯正に対する関心も高まっています。しかし矯正治療は本来専門性が高い治療です。矯正医でない一般の歯科医師が安易にこうした矯正治療を行うことは、患者さんの不利益になりかねないという理由から、私たち宮本歯科として矯正治療は提供していません。

宮本歯科で歯列矯正を行った方が患者さんの利益に繋がると判断した場合は、矯正治療の選択肢についてご説明の上、患者さんのご希望に沿って提携している矯正専門医院をご紹介のうえ、連携して矯正治療を提供する体制を整えています。

矯正歯科医院の選び方

矯正治療では矯正歯科医院、および治療方法の選択をする際に費用の安さ、また治療期間の早さや、治療の簡単さで選んではいけません。

矯正治療は歯を動かす治療そのものに2~3年かけることがあります。これは歯の移動と骨の再生、それらが固定される時間が生理学的に必要なためです。その上で矯正治療の後にリテーナーという歯並びの後戻りを防止する装置を年単位で使用します。そして理想的には経過観察も必要となります。つまり正しい矯正治療では、矯正医との付き合いは5年を超えることになります。

また移動により歯が短くなるため矯正は再治療を繰り返すものではありません。極端に言えば一生に一度の治療なので、思うような矯正結果にならなければ、矯正費用だけでなく、時間的にも肉体的にも大きな負担となります。何より精神的なダメージが大きいのは言うまでもありません。

矯正医を選択する場合は、正しい診査診断に基づく治療計画がなにより大切です。最適な治療法の選定と歯並びのシミュレーション、またベネフィットだけでなく予測されるリスクを含めてしっかり理解なさった上で選択する事が必要です。

一般歯科と矯正歯科との連携の重要性

矯正治療期間中に虫歯・歯周病などのトラブルが発生した場合、矯正治療を中断して虫歯や歯周病の治療を優先させる必要があります。そのため、矯正治療前には虫歯や歯周病の基本的な治療を終了させておくのが理想であり基本です。

矯正治療と一般的な歯科治療を同時に行う歯科医院もありますが、「矯正専門医院」を掲げる医院の中には虫歯や歯周病があっても一切治療を行わない所も存在します。このように虫歯や歯周病を放置したまま矯正治療だけを行うと後々のトラブルに発展します。矯正医の専門性自体は決して悪い事ではなく、矯正治療が高度な医療であることの裏返しなのですが、であるなら矯正医も一般歯科医院との綿密な連携が不可欠となるので提携の一般歯科をもっているかどうかが良い「矯正専門医院」を判断する1つの基準とも言えます。

また患者さんが矯正治療を始める動機は審美的なものが多いのですが、矯正治療を行う際には見た目の歯並びだけでなく、それぞれの歯が機能的な役割を十分果たせるような噛み合わせになっているかということも非常に重要です。矯正治療は審美の改善だけでなく噛み合わせを含めた咬合機能改善のチャンスでもあるのです。

宮本歯科では矯正治療をご希望いただいた場合は患者さんの「主治医(ホームドクター)」として提携する矯正医と常に連携して審美だけではなく機能面も考慮した治療を進めていきます。

矯正治療か、セラミックの歯列改善か

歯列や噛み合わせの不正に対しては、矯正治療が最善です。

しかし、高額な治療費や長期の治療期間などの理由から矯正治療を望まれない患者さんもいらっしゃいます。その場合にはセラミッククラウンなどによる歯並びの改善をご提案しています。セラミッククラウンによる改善を行う場合は矯正治療に比べ、短期間で治療が終了します。

ただし場合によっては健康な歯を削る事になるため治療後の知覚過敏や長期的にはクラウンの破損、脱離などのリスクも少し抱えることになります。また矯正治療に比べセラミックによる改善は、審美的にも機能的にも理想的な結果を得られるわけではありません。

宮本歯科では治療計画の説明において、それぞれのメリット・デメリットをご説明しながらどんな治療を行うのが患者さんにとって最善の治療なのか、患者さんと密にお話し合いをしながらその方にとっての最善の治療方法をご提案します。