上顎前歯6歯には20年ほど前に他院で治療をしたラミネートベニアが入っています。
歯肉退縮によってマージン（歯とラミネートベニアとの境目）が露出しています。

口蓋側（歯の裏側）は歯質が残っていますが、複数個所にレジン充填がされており、虫歯も確認できます。

歯肉退縮によって露出した歯頚部（歯の根元部分）にレジン充填がされています。
レジン充填部とラミネートベニアとの境目に汚れが入り込んでおり、虫歯もあります。
口蓋側にもレジン充填がされており、健全な歯質は少ないです。
今回はラミネートベニアではなく、オールセラミッククラウンでの治療をお勧めしました。

●左上3・2・1番・右上1・2・3番
・オールセラミッククラウン

ラミネートベニアやレジン充填部分、虫歯を除去して印象を行います。
クラウンのマージン部を精度高く製作することがとても大切ですので、正確に歯型がとれるよう、歯と歯ぐきの間に圧排糸を埋め込みます。

宮本歯科では印象（歯型とり）にこだわっています。患者さんにはご辛抱をお願いすることになりますが、現時点ではデジタルスキャナーによる光学印象は宮本歯科で求める精密さに達していないため、シリコンでの印象を選択しています。

約2週間後、セラミッククラウンをセットしました。
食いしばりなどがかなりある方なのでナイトガードもご希望され、現在使用中です。