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Case Study 症例詳細 宮本歯科で治療された患者さんの
症例をご紹介いたします。

前歯6歯をセラミックで治療した審美歯科
40代 女性  2019年12月 症例   

初診

治療前

セット後

治療後

治療内容

・ジルコニアセラミッククラウン
・ナイトガード

患者さんは40代の女性で、他医院で治療したセラミックの前歯に隙間ができ、審美的な改善をご希望で来院されました。カウンセリングを重ね最終的に上の前歯6歯をセラミッククラウン治療しました。同時に噛み合っていなかった前歯の咬合も改善し、初診から2ヶ月半で審美歯科治療と咬合機能の改善を終えました。

治療ステップ

ステップ 1
初診時

他医院で治療したセラミックの前歯 (右上1番と2番、左上2番と3番)に隙間ができてしまい、見た目が気になるということでご来院されました。定期的に歯のメンテナンスにも気をくばっていたとのことですが、確かにセラミックの歯に隙間がみられます。

ステップ 2
現状と治療計画

2回目のご来院ではクリーニングの後、院長診断とトリートメントコーディネーター(TC)による約30分のカウンセリングを行いました。

主訴はセラミッククラウンの隙間でしたが、初診の診査診断を進めるなかでそのセラミッククラウン自体の不適合がありました。また前歯の咬み合わせが悪く全く噛んでいなかったことで、奥歯に負担がかかり歯の欠け・すり減りの原因になっていました。歯ぐきの退縮もみられたことから、まずクリーニングを優先し歯ぐきの安定を図ります。

約1ヶ月後、診断用に上下の歯型をとり、現状の口腔内模型を手に取っていろいろな角度からご覧いただきながら今後の治療計画をお話しします。

患者さんの一番のご希望は歯間のスペースを埋めることでした。理想的には矯正治療で全ての歯を動かして歯並びを整えることですが、経済的にも時間的にも負担の大きい長期間の治療となります。

次に考えられる方法としてはセラミッククラウンを作り替えることでスペースを無くしていく方法です。
この場合もかみ合わせは大きく変えずに審美的な部分のみの改善を行う方法と、審美だけでなく機能的にもクラウンの厚みを増やして前歯のかみ合わせも可能な限り改善する方法が考えられます。

これら大きく分けて3通りの方法をお伝えしました。

約2週間後、患者さんから前歯6歯をセラミッククラウンにして審美だけではなくかみ合わせの改善も可能な限り行いたいとのご連絡を頂き、改めて治療計画を策定しました。

●右前歯1~3番、左前歯1~3番
ジルコニアセラミッククラウン

ステップ 3
プロビジョナル(仮歯)のセット

まずは既存のクラウンを除去し個々の歯の現状の確認を行いました。

失活歯(神経をとってある歯)にはスクリューポスト(金属製のねじのようなもの)による支台築造が行われていました。根管治療に若干、改善の余地があることやスクリューポストをファイバーコアに入れ替えることなども検討しましたがスクリューポストが非常に長く、除去によるリスクなどを患者さんとのご相談の上、今回は再根管治療は行わずスクリューポストをそのまま活かして治療を進めることにしました。

そして技工所であらかじめ製作しておいた仮歯(プロビジョナルクラウン)の装着を行います。
今回は審美だけではなく前歯部のかみ合わせ(アンテリアガイダンス)の改善も治療の大きな目的になっています。

これは前歯も含めた口腔内全体の健康維持のためには非常に有意義なことですが、かみ合わせを変えるということはある意味リスクを伴うことなので、いきなり最終的な歯を作るのではなく生体に無理のないことを確認しながら進める必要があります。

そのためある一定期間、仮歯を調整しながら前歯のかみ合わせを整えることが必要になります。
この患者さんの治療ではこれも仮歯を使う大きな目的になります。

ステップ 4
シェードテイク

ジルコニアセラミックの色合わせをします。

ジルコニアセラミックの色調を周囲の歯とバランスをとりながら合わせていきます。患者さんのご希望も伺いながら下の歯よりも少し明るめの色を選択しました。

ステップ 5
歯型(印象)の採取

歯肉圧排と印象採取

印象時の歯肉に炎症がなく健全な状態であることが最も重要です。仮歯でコンディションを整えてから、形成した歯と歯ぐきの間に圧排糸という細い糸を丁寧に入れて正確な型取りをします。

ステップ 6
技工所 工程

セラミック築盛

宮本歯科では大阪のデンテックインターナショナルという歯科技工所に製作を依頼しています。宮本歯科で採取した印象による模型を技工所でスキャンしてデジタル化、CAD/CAM 作業指示書に沿ってデジタルの切削機械を使ってジルコニアフレームを削り出します。そのフレームの上に歯科技工士が1本ずつ手作業で歯の形を作って仕上げていきます。

この患者さんは前歯の咬み合わせも同時に改善を試みたことから、切端への負担が予測されました。そこで患者さんの同意を頂き、フレームに使用しているジルコニアを歯の先にごく僅かに使用して強度を保つ工夫をし、新しい噛み合わせによって、セラミックが欠けるリスクを大きく低減しています。

ステップ 7
セラミッククラウンのセット

初診でご来院頂いてから約2カ月半、前歯6歯のジルコニアセラミッククラウンをセットしました。写真はセットから約1週間後にご来院いただいた検診時のものです。

日頃のホームケアを含めてデンタル IQ の高い患者さんでしたが、他医院でのセラミッククラウンの不適合や咬み合わせの不具合で、見た目でもお悩みでしたがクリーニングもしっかり続けて頂けた結果、このように歯ぐきも引き締まった健康的な口もとになりました。

ご来院時にまったく噛み合っていなかった前歯も、このようにアンテリアガイダンスを伴ってしっかりと噛み合うようになりました。治療後、ご本人も前歯で噛めるようになったと実感されています。これまで前歯で噛めていなかったために、上顎小臼歯のセラミックインレーも欠けていました。ご本人のご希望でこの小臼歯も治療の予定です。

治療費

プロビジョナル(仮歯)
¥3,000
× 6歯
¥18,000
セラミッククラウン
¥120,000
× 6歯
¥720,000
ナイトガード
1装置 ¥30,000
合計(税抜) ¥768,000

※費用は治療当時のもので現在と異なります。
※サイト内コンテンツの過去症例等については、掲載時点の消費税率、または税抜き表示で表記している内容が一部ございます。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。

リスク・副作用

治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。

治療担当

医師:宮本 庸一
歯科衛生士:内藤 恵
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子

症例紹介について

宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。

ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。

より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。

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