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Case Study 症例詳細 宮本歯科で治療された患者さんの
症例をご紹介いたします。

前歯2歯をセラミッククラウンで治療した審美歯科
50代 女性  2019年11月 症例   

初診時

治療前

セット後

治療後

治療内容

・オールセラミッククラウン

患者さんは50代の女性で、前歯の歯ぐきと被せものの目立ってきた境目と歯ぐきの黒ずみを綺麗にしたいとご来院されました。他院で治療した3本の前歯のうち、左上1番のメタルコアは特に長く太いもので接合に問題があり、メタルセラミッククラウンの除去だけでも歯根破折のリスクが高いため温存しました。同様に右上1番と左上2番も歯根破折リスクを考慮してメタルセラミッククラウンのみ除去、元のメタルコアを利用し歯肉改善と並行してセラミッククラウンを作り直しました。

審美的改善はもちろんですが患者さんのご希望とご予算、何よりこれまで大切に治療してきた歯を残す可逆的な(安易に抜歯しない)形で、約2カ月で審美歯科治療を終えました。

治療ステップ

ステップ 1
初診時

初診時

他医院で治療したセラミック前歯3歯について、かぶせ物と歯ぐきの間に隙間ができていることや歯ぐきの黒ずみを主訴としてご来院されました。

審美的なお悩みは、歯ぐきの退縮にともなうメタルセラミッククラウンのマージン部の金属露出、また歯茎の黒ずみは金属の色素沈着に加えて失活歯のために歯根が暗く変色し、頬側の骨吸収により歯ぐきを通して透けて見えていることが原因でした。

ステップ 2
現状と治療計画

2回目のご来院では、院長診断とトリートメントコーディネーター(TC)による約30分のカウンセリングを行いました。
理想的にはすべてメタルコアを除去してファイバーコアによる支台の再形成、オールセラミッククラウンによる審美補綴ですが、この患者さんの場合は3歯ともにかなり太く長いメタルコアが入っているため、除去には高い歯根破折リスクがあります。特に左上1番は残存歯質もかなり少なく歯槽骨吸収もみられる上に、前医院でメタルセラミッククラウンをかなり無理をして製作していたため、クラウンの除去だけでもトラブルの可能性がありました。

患者さんの希望を伺い治療計画を立てます 患者さんの希望を伺い治療計画を立てます

ご自分の歯を残すことを最優先とするご提案のなかで、今回は患者さんのご要望に沿って審美的に問題のある3歯のうち左上1番だけは審美性よりも機能性を優先させ、治療は行わずに現状のメタルセラミッククラウンを温存することとしました。

右上1番と左上2番については歯質を温存することを考え、既存のメタルコアを利用して、クラウンのみを金属を使わない審美性に優れたオールセラミッククラウンで作り直す治療計画としました。

●右上1番・左上2番
オールセラミッククラウンを作成

ステップ 3
歯型(印象)の採取

クリーニングによる歯ぐきの改善を確認し、慎重に古いメタルセラミッククラウンを取り外して形を整えます。歯肉圧排の後、右上1番、左上2番の印象を採取します。

ステップ 4
セラミッククラウンのセット

セット後

初診から約2か月後、前歯2歯のセラミッククラウンをセットしました。主訴の左上2番の目立つ歯ぐきとの隙間も、口腔内の改善にともなって歯ぐきの退縮と黒ずみも目立たなくなりました。

この症例では客観的に見ると当初の患者さんの希望である審美性に関しては100%改善されたとは言えない部分もあります。しかし、審美性を追求した場合に起こりうるリスクと治療方法をご説明し、患者さんと相談の上で今回の治療のゴールを設定しました。

審美性と機能性のバランスをどこに置くかはケースバイケースですが、ご自分の歯である天然歯をできるだけ大切に残す可逆的な(安易に抜歯しない)歯科治療は、次に繋がる治療の選択肢を残すという意味でも、患者さんの満足度や利益に繋がると宮本歯科は考えています。

治療費

仮歯(プロビジョナル)
¥3,000
× 2歯
¥6,000
オールセラミッククラウン
¥140,000
× 2歯
¥280,000
合計(税抜) ¥286,000

※費用は治療当時のもので現在と異なります。
※サイト内コンテンツの過去症例等については、掲載時点の消費税率、または税抜き表示で表記している内容が一部ございます。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。

リスク・副作用

治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。

治療担当

医師:宮本 庸一
歯科衛生士:小原 彩
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子

症例紹介について

宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。

ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。

より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。

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