1. トップ
  2. 症例紹介
  3. 前歯6歯にセラミックブリッジの治療をした審美歯科

Case Study 症例詳細 宮本歯科で治療された患者さんの
症例をご紹介いたします。

前歯6歯にセラミックブリッジの治療をした審美歯科
50代 男性  2021年5月 症例   

治療前

治療後

治療内容

・ジルコニアセラミッククラウンブリッジ
・ファイバーコア
・ナイトガード

患者さんは50代男性で他医院で治療した前歯のブリッジが脱離し、審美的に見た目もきれいに直したいとのことでご来院されました。治療からかなり時間経過したレジン前装冠ブリッジのため、変色やレジンによる追加の補修痕が見られます。またブリッジを支えている歯に大きく進行した虫歯が見つかりました。本来は矯正治療で歯並びの改善からスタートが理想ですが、患者さんのご希望によりセラミッククラウンのブリッジによる審美歯科治療をおこないました。

治療ステップ

ステップ 1
再初診時

上顎右上3~左上3番までの6歯が連結されたレジン前装冠ブリッジが脱離しています。支台歯となる4歯はすべて失活歯(神経がない歯)で、左右3番はコアから脱離していました。それぞれに虫歯が進行していましたが、特に左右3番は虫歯が大きく進行して深いことから歯を残せるかは虫歯を除去しての診断となります。

ステップ 2
現状と治療計画

患者さんの希望を伺い治療計画を立てます 患者さんの希望を伺い治療計画を立てます

もともとアングルⅢ級(反対咬合)の噛み合わせをお持ちのため、以前の治療でブリッジ支台歯の歯軸を前方に傾けることで上顎前歯を前に出しています。そのため咬合時には下顎前歯が上顎前歯を下から突き上げる力が過度にかかり、ブリッジが脱離するリスクが高まります。
本来であれば矯正治療を行うのが理想ですが、複数年の治療期間と矯正治療費用が必要になり矯正器具の装着は患者さんの負担が大きい治療です。そのためメリット・デメリットをお伝えして患者さんの希望の範囲で最善と考えられる治療計画を策定しました。

反対咬合とは
通常の噛み合わせは上顎前歯が下顎前歯に被さりますが、反対咬合は下顎前歯が上顎前歯よりも前方に出ている噛み合わせです。

局所の状態に関してお痛みなどの主訴はありませんでしたが、念のためデンタルレントゲンで残っている歯に問題がないか確認します。以前に根管治療をしてからかなり年月が経過していることや根尖部に透過像などもないことから根管治療を再度行うことのメリット、デメリットなどをご説明しました。今回は矯正治療は行わず、現状の歯列のまま根管治療はせずにファイバーコアとセラミックブリッジによる治療を選択されました。
現状の歯列を維持して脱離リスクを少しでも下げるためには、ナイトガードの使用と定期的なチェックは必須となります。

ステップ 3
ファイバーコア印象

左右3番の虫歯を除去した結果、かなり虫歯が深かったものの支台歯として何とか使うことができる状態と診断しました。左右1番もコアを除去し虫歯だけを丁寧に削合しました。
より早く治療を進めるために本来であればこの場でファイバーコアの印象を行うのがベストですが、今まで噛み合わせの合っていないブリッジが入っていた事が要因となり歯ぐきにかなり炎症がありました。そこで快適な予後と治療の質を担保するため、基本を大切に歯のクリーニングからスタートし歯茎を引き締める治療から進めます。
1週間ほど歯茎が引き締まるのを待ち、炎症がなくなったことを確認後、ファイバーコアの印象を行いました。

歯科技工士が製作したレジン(プラスチック)製のプロビジョナル(仮歯)をセットします。

このプロビジョナルは単なる治療中の仮歯という意味合いだけではなく、最終的なセラミックブリッジの形態を想定して作られたもので、噛み合わせなどの機能的な部分の確認はもちろんのこと、ご本人のご希望なども含めた審美的な確認を行い、最終的なブリッジの形態に反映させるための非常に重要なものになります。

ステップ 4
セラミックブリッジ印象

もとのブリッジは本来の嚙み合わせよりも、上の前歯が前方に出るよう作成してありました。それにより下顎前歯が上顎前歯を突き上げるような力が常に加わるため脱離のリスクは高くなります。今後も脱離のリスクはありますが、負担が集中しないように嚙み合わせを考慮した歯軸(歯の軸の方向)を治療計画に基づき作ります。
今までは6歯が連結されたブリッジが入っていましたが、噛み合わせや適合性、日ごろのメンテナンスなどを考慮した結果、左右1・2・3番のブリッジを分けて制作した方がメリットが大きいと診断しご説明、患者さんにご了承いただきました。

またセラミックの色は下顎前歯よりも少し明るい白色をご希望されました。

ステップ 5
セラミックブリッジセット

左右2ピースに分けたブリッジをセットします。前歯のみに負担がかからないよう、噛み合わせも考慮して製作しました。
ナイトガードと定期的なチェックは必須となります。今後は他の虫歯の治療を行った後、ナイトガードを制作予定です。

治療費

仮歯
¥5,000
× 6歯
¥33,000
ファイバーコア
¥20,000
× 4歯
¥88,000
オールセラミッククラウン
¥154,000
× 6歯
¥924,000
ナイトガード
¥33,000 ¥33,000
合計 ¥1,078,000

※治療費は全て税込の価格となっております。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。

リスク・副作用

治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。 ※すべて症例による違いや個人差があります。

治療担当

医師:宮本 庸一
歯科衛生士:内藤 恵
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子

症例紹介について

宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。

ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。

より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。

症例一覧 トップへもどる