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Case Study 症例詳細 宮本歯科で治療された患者さんの
症例をご紹介いたします。

奥歯4歯をインプラントとセラミッククラウンで治療した審美歯科
女性  2021年9月 症例   

治療前

治療後

治療内容

・インプラント
・セラミッククラウン

患者さんは女性で、左下奥歯が2歯欠損しているため、以前からインプラント治療をご希望されていました。 その手前の2歯は他院で治療したセラミッククラウンが入っていますが少し欠けており、段差もある状態です。 奥歯2歯はインプラント治療、その手前2歯はオールセラミッククラウンでの治療をご提案いたしました。

治療ステップ

ステップ 1
再初診時

左下6・7番は20年ほど前に抜歯をして、数年前に当院にご来院前まで入れ歯を使用されており、当初からインプラント治療をご検討されていましたが、今回改めてインプラント治療のご希望されました。
左下4・5番は他院で治療途中で仮歯の状態です。左下6・7番が欠損の状態が長期間続いたことで左上6・7番が挺出(本来の位置から突出するように歯が移動すること)し、歯茎とクラウンの間に段差ができて食渣(食べかす)も溜まりやすくなっており、特に左上7番は下顎の歯茎に当たっている状態で、左下に歯を作るスペースがなくなっています。

ステップ 2
現状と治療計画

左下6・7番相当部のインプラント手術が可能かどうかをCT撮影して診断します。
長期間欠損の状態が続いたため、骨吸収が進んでいる個所もあります。

通常大臼歯部には直径5mmの太めのインプラントを使用することが多く、その場合にはGBR手術(顎の骨を増やす手術)などを併用または段階的に行うことで骨幅を増やしてインプラントをサポートする骨を増やしながらインプラントの植立を行いたいところです。
しかしその場合、外科処置の回数やお身体への侵襲が増すことや治療期間も数ヶ月~半年と長くなること、治療費用の増大などがデメリットになります。

もう一つの選択肢として、骨幅がサポートできる太さ(直径3.75mm)のインプラントを使用し、埋入する位置と角度を考慮することで、GBR手術をせずにインプラントの植立を行うということも考えました。
その場合のデメリットとしては最終的なクラウンの形態が本来の大臼歯に比べ小さめになることで機能的、審美的に理想的な形態にならないことが挙げられます。

補綴カウンセリングなどお時間を頂いてご相談させていただいた結果、ご本人のご希望によりGBR手術はせずにインプラント手術を行うことになりました。

また他院で治療途中だった左下4・5番はジルコニアセラミッククラウンの製作をご提案いたしました。

●左下4・5番
・ジルコニアセラミッククラウン
●左下6・7番
・インプラント

ステップ 3
インプラント1次手術

左下6・7番相当部にインプラント埋入手術(1次手術)を行います。
事前に大学病院歯科麻酔科へ麻酔医の派遣を依頼し、手術当日は麻酔専門医と歯科医が分業して手術を行います。

麻酔医が血圧など全身状態の管理と静脈内鎮静法による鎮静を行うことで、歯科医はインプラント手術に集中して治療を行うことが可能です。患者さんご自身も鎮静によってリラックスした状態で治療を受けることができます。手術後はしばらく安静にしていただいてから麻酔医の許可を得てお帰りいただきます。
約4か月後にインプラント2次手術予定となります。

ステップ 4
セラミッククラウン印象

インプラント2次手術までの間に左下4・5番のセラミッククラウンの印象を行います。
セラミッククラウンと歯の境目(マージン)は歯茎のラインより僅かに下(歯肉縁下)に設定するため、歯肉縁下までしっかりと歯型をとれるように歯と歯茎の間に細い糸(圧排糸)を丁寧に埋め込んでから印象を行います。

シリコンでの印象は患者さんにご辛抱を頂くこともございますが、現時点では光学印象は宮本歯科が求めるレベルの精密さには達していないため、シリコンでの印象を選択しています。

約2週間ほどでジルコニアセラミッククラウンをセットします。

ステップ 5
インプラント2次手術

インプラント1次手術から約4ヶ月後、インプラントが骨にしっかり固定されたことを確認して2次手術を行います。

宮本歯科のインプラント治療は2回に分けて手術を行う治療(2回法)を第1選択肢としています。
1次手術後に治癒期間を設けているため、治療にかかる時間が数カ月必要になります。その分オーソドックスな手法で安全性・正確性・安定性を担保し、治療後も患者さんに長い期間快適にインプラントを使用していただくことを最優先に考えております。
最近のインプラント治療は、手術を一回で済ませたり、即日仮歯を入れたり、歯茎を切らずにインプラントを入れる治療(無切開治療)などを取り入れている医院もあります。治療費用・通院日数の軽減等のメリットが患者さんにはありますが、こうした治療は当院は行いません。

ステップ 6
インプラント印象

2次手術から約1か月後にインプラントクラウンの印象を行いました。

セラミックの色は手前にセットしたセラミッククラウンの色と合わせてお作りします。

インプラント上部構造は咬合面にスクリューホールを空けてスクリューで固定します。スクリューでネジ止めすることで、上部構造に問題があった際にはスクリューを外すことで簡単に対処できるのがメリットです。

ステップ 7
インプラントセット

約2週間後、インプラントにクラウンをセットしました。
スクリューでしっかり固定した後、スクリューホールはレジンで埋めています。
かなり食いしばりがある患者さんなので、咬合面は強度を優先したジルコニアで製作しました。
前述のように、細めのインプラントを直立したため、インプラントの大臼歯のクラウンは左側大臼歯よりも小ぶりになっています。

左下6・7番をセット後、インプラント部分にしっかり噛み合うように左上6・7番のメタルクラウンを作り直したことで、左奥歯でもしっかりと噛めるようになっています。

インプラントは万能ではありません。
過度に噛み合わせの負担がかかったり、お手入れが悪いことによって、天然歯(ご自分の歯)と同様に歯周病にもなります。
嚙み合わせの負担から守るためにナイトガードをお作りしてご使用いただいています。

今後は引き続き検診でご来院頂く予定です。

治療費

左下6・7番 インプラント
静脈内鎮静法
1回 ¥88,000
インプラント1次手術
¥198,000
×2歯
¥396,000
インプラント2次手術
¥77,000
×2歯
¥154,000
インプラントクラウン
¥264,000
×2歯
¥528,000
ナイトガード
1装置 ¥33,000
合計(税抜) 1,199,000
左下4・5番 審美治療
仮歯
¥5,500
× 2歯
¥11,000
オールセラミッククラウン
¥154,000
× 2歯
¥308,000
合計 ¥319,500

※治療費は全て税込の価格となっております。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。

リスク・副作用

治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。

治療担当

医師:宮本 庸一
歯科衛生士:小原 彩
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子

症例紹介について

宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。

ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。

より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。

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