1. トップ
  2. 症例紹介
  3. 奥歯3歯をセラミックで治療した審美歯科

Case Study 症例詳細 宮本歯科で治療された患者さんの
症例をご紹介いたします。

奥歯3歯をセラミックで治療した審美歯科
女性  2021年10月 症例   

治療前

治療後

治療内容

・セラミッククラウン
・ファイバーコア
・セラミックインレー

患者さんは女性で、虫歯の治療でご来院になりました。左下5・6・7番に大きな虫歯があり、特に5番には神経を取る必要があるほど虫歯が進行していました。5番は根管治療を行った上でセラミッククラウンを、6・7番はセラミックインレーでの審美歯科治療をご提案しました。

治療ステップ

ステップ 1
再初診時

左下6番は詰め物との境目から虫歯になっており、7番は詰め物がとれてしまったところが虫歯になっています。いずれも肉眼で見える範囲に虫歯があります。

左下5番は6番との間にとても大きな虫歯があります。食渣(食べかす)が非常に挟まりやすいこと以外に症状はありませんが、レントゲンではかなりの大きさの虫歯を確認しました。神経を取る治療(根管治療)が必要となる可能性があります。

ステップ 2
現状と治療計画

左下5番は6番との間に神経に近いところまでかなりの深さの虫歯が進行していました。自覚症状はほとんど無いとのことですが、虫歯が神経組織に近接しているため、根管治療が必要になる可能性があることをご説明しました。

また左下5・6番の間には局所的な歯周病の進行による骨吸収があります。これは食渣が入り込みやすくなっていることでプラークや歯石の付着が多くなったことに加え、歯ぎしりや食いしばりなど咬み合わせのストレスが過度にかかったことによるものと思われます。
左下5番にクラウンを作ることで、虫歯の治療を行うとともに食渣が挟まることなどを改善することで歯周病の対策にも繋がります。今後は咬み合わせのストレスから歯を守ることも必要です。

左下6・7番にも虫歯がありますが、そちらは根管治療の必要はなさそうではあるものの、5・6番の間と同様に深い虫歯が確認できます。

初期虫歯はレントゲンには映らないのですが、大きな虫歯はレントゲンで確認ができます。逆に言えば、レントゲンで確認できる虫歯はかなり大きいということになります。
虫歯は自覚症状が全くないままに進行していくことがあります。レントゲン撮影をすることで、肉眼や拡大鏡で見えない場所の虫歯や歯周病の進行具合などの確認ができるため、症状の有無にかかわらず定期検診とともにレントゲンや CT の撮影をお勧めしています。

●左下5番
・ファイバーコア・オールセラミッククラウン
●左下6・7番
・セラミックインレー

ステップ 3
セラミッククラウン印象

左下5番は虫歯がかなり深く、根管治療が必要となったため、まず5番の治療を先行し、その後、左下6・7番の治療を行うこととしました。
根管治療を数回行った後、土台(ファイバーコア)をセットし、セラミッククラウンの歯型を採取します。セラミッククラウンと歯の境目(マージン)は歯茎のラインより僅かに下(歯肉縁下)に設定するため、歯肉縁下までしっかりと歯型をとれるように歯と歯茎の間に細い糸(圧排糸)を丁寧に埋め込んでから印象を行います。セラミックの色はご自分の歯の色に合わせた自然な色をご希望されました。

ステップ 4
セラミックインレー印象

印象から約2週間後、左下5番にセラミッククラウンをセットします。咬合面は強度を優先してジルコニアで仕上げました。少し光沢があるのはそのためです。

左下6・7番にもともと入っていた銀歯を除去し、虫歯を削合します。虫歯が深いところは丁寧に補填を行った後、セラミックインレーの印象を行います。

シリコンでの精密印象は、患者さんにご辛抱を頂くこともございますが、現時点ではデジタルスキャナーによる光学印象は宮本歯科が求めるレベルの精密さには達していないため、いわゆるアナログなシリコンでの精密印象を選択しています。

セラミックの色は左下5番と同様の色でお作りしました。

ステップ 5
技工模型

歯科医師が印象したトレーに石膏を流して作った模型を基にして、歯科技工士がセラミックインレーを製作します。

シリコンによる精密印象を丁寧に行うことによって、石膏模型において正確に患者さんのお口の中を再現することができ、精密なセラミックインレーを製作することができます。

ステップ 6
セラミックインレーセット

印象から約10日後、左下6・7番にセラミックインレーをセットしました。歯ぎしりや食いしばりがある患者さんなので、歯を守るためのナイトガードをお勧めいたしました。
今後も定期検診で歯石除去やブラッシング指導などを行い、歯周病のコントロールをしながら経過観察を行っていきます。

治療費

仮歯
¥5,500
×1歯
¥5,500
ファイバーコア
¥22,000
×1歯
¥22,000
オールセラミッククラウン
¥154,000
× 1歯
¥154,000
イーマックスインレー
¥77,000
× 2歯
¥154,000
合計(税抜) ¥335,500

※治療費は全て税込の価格となっております。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。

リスク・副作用

治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。

治療担当

医師:宮本 庸一
歯科衛生士:内藤 恵
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子

症例紹介について

宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。

ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。

より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。

症例一覧 トップへもどる